AUSTRALIND

第2の故郷

家庭菜園と大阿闍梨様

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最近の我が家では、母が、気分転換も兼ねた土いじりをしたいとのことで、様々な作物を育てています。

あるお寺の隣に土地をお借りして、家族全員で土を耕すところから始まりました。

体を動かすことは気持ちが良いし、普段は使わない(部位の)筋肉が悲鳴をあげるけど、何だか無心になれる気がします。

そして、いつの間にか自宅のお庭でも、(昔から父が育てていた、柚とキウイフルーツと大葉はあったのですが)ちょこちょこと畑ゾーンが増築されていきました。

私は、ほとんどお手伝いしていないのですが…[emoji:B5C]

これまで、栽培に挑戦した作物をご紹介したいと思います。

〈野菜類〉

馬鈴薯 メークイーン きたあかり 男爵 薩摩芋 里芋 長芋 ズッキーニ ゴーヤ ピーマン 胡瓜 オクラ アスパラガス ピーマン 枝豆 キャベツ 雪菜 レタス にら 長ネギ 玉ネギ トマト ナスラディッシュ タラの芽 トウモロコシ

〈果物類〉

パッションフルーツ キウイフルーツ 金柑 巨峰 ブルーベリー パイナップル スイカ

〈薬味類〉

イタリアンパセリ コリアンダー オレンジミント ハバネロ チャイブ バジル 柚 みょうが 大葉

こんなにいっぱい~?!と思われるかも知れませんが、まだ収穫に至らないものや、収穫は出来たけど笑っちゃう程の極小サイズのものもいっぱいです。

そんな中でも、思い入れがあるのは…

はじめて、種芋の作り方を教わったジャガイモたち。

私がハマり出したことを知り植えてくれた、スイカ

極小ゴーヤ、極上ズッキーニ、極甘トウモロコシ。

パッションフルーツが、お庭で採れるなんて思わなかったし、今までハーブを使ったお料理なんて、食卓には並ばなかったのに…お陰様でちょっぴり健康志向になった気分です!

これがきっかけなのかはわかりませんが、最近「これは絶対無理だよ~」ということに、(今までの私だったら諦めていたことに)挑戦することにハマっています。

そしてここ数年、時々思うこともあります。

人の幸不幸は誰が決めるの?何が基準?誰の為?

何にでも裏と表があると思いますが、心のコントロールに変調をきたすと、裏と表がパタパタと空回りして、本来持っていた素敵な志を見失ったりしてしまうのかなぁ…と切なくなります。

私の弟は、約10年前に命の危機に陥り、その時に思いました。どんな姿でも良いから、生きて欲しいと…。

私は自分に甘くて怖がりで、人間的にもまだまだ未熟者です。

お家で、お料理をする音や洗濯機が回る音、母の何気ない「それとってくれる~?」という声、そんな生活音が、とてつもなく幸せに感じるのです。

子どもの頃は、少し詰まらなく感じていた様にも思いますが、そんな家が、今はホッとします。

畑の隣のお寺には、千日回峰行と四無行を満行した大阿闍梨様がいらっしゃいます。

その立派で気さくな阿闍梨様が、いつも仰います。

「みんなが千日回峰行をやったら、社会が成り立ちません。人それぞれに役割があるということだと思います。その役割を、どんな精神的、肉体的な状況でも、きちんとやる。それも立派な心の訓練です。でも今は、文明や科学技術が発展して、便利なものへと人間が走りすぎています。その基本中の基本に立ち返り、人としての基礎を身につけなければなりません。」

はじめて、阿闍梨様のご講話を拝聴した日。

私は勝手に、自分にお話してくれたんだ…と余韻に浸っていました[emoji:B5B]すると、阿闍梨様が毎回、内容に沿い用意しているという色紙を1枚、頂くことが出来ました。

とてもシンプルで短いお言葉に、フーっと楽になったと同時に、自信が持てた気がします。