もし、宝くじが当たったら…。
先日、あるTV番組で、ペットショップで売れ残った犬たちを、破格の値段で買い取る業者があることを知りました。
ビジネスは多様化が進み、その多くは、私たちがより豊かに、あるいは便利に過ごせる様に、生み出されていることと思うのです。ですが、私たちは、犠牲の上に成り立つ様なことは、決して望んではいませんよね…?
何だか、上手に表現出来ませんが、自分は、犠牲が孕む様な生き方はしていないつもりだったので、ショックでした。
ごく一部の業者なのだと思います。
ペットを買い取った後、さらに格安で売れるまで、または、繁殖に使用出来なくなるまで、劣悪な環境にその犬たちを置くのです。
食事を与えず、お掃除をせず、お散歩にも出さず、病気になっても治療を受けさせず、(虐待のせいなのか)怪我をしても放置している状態でした。
その映像が流れた時、愕然としました。
法律上では、ペットは物ですが、私たちと同じ様に、目があり、鼻があり、口があり、耳があり、触れると暖かくて、トットッ…と動いている心臓があるのです。
人間の冷酷さが、恐ろしくなりました。
自分はそんなこと、絶対出来ないと思っていても、私も、冷酷さを持ち合わせた人間です。
犬は、人間に、「痛いよ~」「お腹空いたよ~」「抱っこして~」「怒らないで~」「置いてきぼりにしないでよ…」と言えませんよね。
かといって、自ら命を絶つ方法も、きっと知らないのです。
細々と、辛うじて息をしているものの、体はもう冷たくて、抱き上げても目を開くことも、鳴くことも出来ない犬にしてあげられることを、瞬時に考えます。
きっと、あと僅かな命。
なるべく柔らかい布で包み、ずーっと抱っこしながら、声をかけ続けます。
「心細かったでしょ、ごめんなさい。」
「もう大丈夫よ~」
「あなた、とっても可愛いわねぇ。」
「あなたとこうして居られて、幸せよ。」
その子が、少しでも安らかに旅立てるまで、ただ見守ります。
迅速な処置をすべきなのでしょうが、それが出来ない時、または、どうしようと迷ってしまった時は、そんな選択もありだと思うのです。
TVを見ている数分間の間、頭の中は久々にフル回転です
最近は、どこか物事に対して、白けてしまうことが多い自分がいたのに…
私は、宝くじは買わないのですが、お金がいっぱいあったら…
各専門家とスペシャルなチームを組んで、そういった犬たちを手当たり次第に助けたい。
勿論、防止策などの考案もしながら、まずは、命を繋げる。
…そんなことを、勝手に想像していました。
きりがないことは、わかっています。
いたちごっこでも、見過ごして良いことはありません。
スペシャルチームと言っても、私自身は、何のスペシャルでもないし、プラスとマイナスで成り立っている世の中で、咲く花もあれば必ず散る花もあるけれど、もし、選択する余裕があるのなら、そんなことも1つの道。
やってみて、気付いて、教えられて、学ぶことも、世の中にはいっぱいですから。
どんなことも、スタートは微力でも、「あ~、それ良いねぇ!」「そこは、こうしてみたらどう?」…と、広がりを持たせながら信じて進めば、きっと大きな影響力を喚びます。
犬の寿命は、短かいです。
皆で、謳歌させてあげましょう